2018年3月1日
今回は、人事労務担当者向けの書籍を紹介させていただきます。
昨今、職場でのメンタルヘルス不調者が増えております。
そのような中、人事労務担当者には、様々な問題対応が求められております。
本書では、メンタルヘルスの基礎知識と多様なケーススタディを通じ、
その問題対応への視点を身に付けることができます。
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心療内科産業医と向き合う職場のメンタルヘルス不調
~事例で解説 会社と社員が最適解を導く方法~
著者 :石澤 哲郎(産業医事務所セントラルメディカルサポート代表)
出版社:第一法規株式会社
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■弊所書評
本書は以下の3章構成になっております。
第1章はメンタルヘルスの基礎知識、第2章はメンタルヘルス対策としてのメンタルヘルスケア、
第3章はケーススタディです。
著者は、心療内科専門医としての豊富な経験と法務博士(司法試験合格)の知識をもつ産業医で、
医学的な視点と労務的な視点の両方から具体的な問題解決への道を解説しています。
特に、第3章は著者が対応した20例の対応困難事例についてケーススタディ方式で掘り下げた内容
になっています。
メンタルヘルス不調を医学的問題ではなく労務的問題として対応し、労使間でトラブルになりやすい
就業上の配慮の問題などについてわかりやすく切り込んでいます。
また、病気の知識のない人にも分かるように、人事労務担当者がどう対応していいかわからないような
医学的問題に対しても、病気にあわせた対応をていねいに解説しています。
人事労務担当者必読の良書です。